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マッサージの強揉みが気持ちいいわけ
マッサージの現場ではたまに
「強揉みじゃないと効かない、マッサージされた気がしない」
という方がいらっしゃいます。
確かに強くぐいーっと圧が入ってくると気持ちいいですよね。
その気持ちわかります。
この強揉みが気持ちいのには理由があります。
皮膚や筋肉に圧がかかると体はそれをストレスと判断します。
そしてそのストレスを和らげようとするため脳内ではストレスを和らげるためのホルモンが分泌されます。
このホルモンが気持ちいいと感じさせてくれるわけです。
人にもよりますがこの刺激が痛気持ちいいくらいであればそれほど問題はありません。
しかし、実際に強揉みを希望されるような方は適正量以上の刺激を求めている場合が多いです。
この場合はマッサージをしているのに余計に肩が凝ってしまうような「逆効果」になっている可能性があります。
その理由は【組織の破壊】です。
強揉みマッサージは組織を破壊している
「揉み返し」を経験したことはあるでしょうか?
マッサージやもみほぐしを受けた後に揉んだところが痛くなったり体がだるくなったりする状態のことです。
これがまさに「適正量以上の刺激によって組織が破壊された状態」です。
マッサージは強く揉みすぎると毛細血管や筋肉が微細な損傷を受けます。
損傷を受けた組織は炎症を起こし、打撲のような状態になります。
損傷を受けた組織は損傷した部分を修復するため様々な物質を送りますが、この際に筋肉を以前より柔軟性に乏しい硬い筋肉にしてしまうことがあります。
柔軟性に乏しい筋肉は血流も悪く伸び縮みもしにくいため余計に揉んだ部位を硬くしてしまいます。
硬い人ほど強く揉んではいけない
硬い人ほど強く揉んではいけない理由を肩こりを例にお話したいと思います。
肩こりというのは主に「肩の血行不良」によって起こります。
長時間のデスクワークで肩の筋肉が引っ張られ続けたり、力仕事で常に重いものを持って作業したために筋肉が縮みっぱなしになることで肩は息を止め続けされるような状態になります。
血流や酸素がいかないため肩は血行不良を起こして肩こりになります。
肩こりのメカニズムについて詳しく知りたい方はコチラの記事もください。
マッサージ直後は痛みを和らげるホルモンのおかげで気持ちよく筋肉もほぐれるため楽になったような感覚になります。
しかし、実際には組織が破壊されています。
身体は破壊された組織を修復しますが、以前より柔軟性に乏しい硬い筋肉にしてしまいます。
そのため、血行が悪くなり、以前より強い刺激がないと楽になりません。
このループに入ると悪循環でなかなか肩こりを解消することができなくなってしまいます。
これが硬い人ほど強く揉んではいけない理由です。
逆に肩の筋肉に柔軟性がある人であれば多少強揉みされても自己の修復力で柔軟性取り戻すこともできますが、強揉みを続けていると結局は硬い筋肉になってしまうのでどちらにせよオススメはしません。
まとめ
マッサージは主に血流を改善することで老廃物を流したり回復を促すことで筋肉に柔軟性を取り戻させて凝りを解消していきます。
パンをこねるように揉んだからといって直接筋肉が柔らかくなるわけではありません。
柔らかくなったとしてもそれは一時的なものです。
また、長年かけて硬くなった筋肉が持続的な柔軟性を得るためには1回の施術では難しいです。
マッサージに通う際は
「辛くなったらたまに行く」
ではなく
「辛くなる前に定期的にいく」
をすると結果的に辛い時期も少なく、通う回数も少なくて済むので定期的なメンテナンスを心がけてください。
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出張・はり灸マッサージ あずまし鍼灸院
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1989年9月9日生まれ。青森県青森市出身、東松島市在住。
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、健康運動指導士
2018年に宮城県石巻市・東松島市を中心に出張専門の鍼灸マッサージ院を開業、2022年より【出張・鍼灸マッサージ あずまし鍼灸院】として院内施術も開始。運動部の学生のサポートから社会人のカラダのメンテナンス、高齢者の健康維持など幅広い顧客へ施術を行っています。治療だけでなくメンテナンスや競技力向上にも力を入れています。お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。