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座りっぱなしは第2の喫煙⁉座りっぱなしのリスクとは

座りっぱなしは第2の喫煙⁉座りっぱなしのリスクとは

宮城県石巻市、東松島市から仙台市エリアの出張専門治療院、あづましはり灸マッサージ院院長石岡です。

今回は長時間の座位が招く健康リスクについてです。

デスクワーカーで肩が凝ったり、目が疲れたり、腰が痛くなったり、という人は多くいます。
私もそのような方たちへ施術を行うことがよくあります。
施術後スッキリしていただいておりますが、併せて、座り時間を調整するようにアドバイスしています。
それは座りっぱなしが単なる肩こり腰痛だけにとどまらず、長期的に寿命を縮める可能性すらあるからです。
「座ってるだけで寿命縮むわけないじゃん」と思った方はぜひ最後まで読み進めてください。

座りっぱなしのリスク

肩こり

座りっぱなしのリスクは肩こり、目の疲れ、腰痛だけではありません。
座りっぱなしは第2の喫煙とも呼ばれています。
WHOの調査によるとタバコ関連の死亡者が年間500万人以上、飲酒関連が300万人以上、座位関連が200万人以上となっています。決して少ない数字ではありません。

オーストラリアの研究機関によると座りっぱなしの死亡リスクについて1日の座り時間が4時間未満の人に比べて8~11時間の人で15%増、11時間以上の人では40%も増加するというのです。その理由として血流が挙げられます。人間は全身の筋肉の70%が下半身にあります。この70%の筋肉が活動しないと血流が悪くなってしまいます。短期間で発生する血流障害の有名なものとしてわかりやすい例だと※エコノミークラス症候群が挙げられます。

※エコノミークラス症候群

エコノミークラス症候群とは、長時間にわたる飛行機の搭乗などによって足の血流が悪くなり、足の静脈のなかに血栓(血の塊)ができることで発症する病気です。エコノミークラス症候群になると、足の腫れや胸の痛みなど、さまざまな症状が現れます。

ーMedical Noteより

この他にも長時間の座位は糖尿病・高血圧、脳梗塞、心疾患、がん、肥満、うつ、認知機能の低下のリスクがあがるとされています。

座った時間は取り戻せない⁉

デスクワーク

このオーストラリアの研究機関によると1時間の座位で寿命が22分縮まる、ということでした。また、平日の座りすぎを土日の運動でカバーしようと思ってもこのリスクを取り戻すことはできない、というのです。
食べすぎは次の日の食事量などである程度カバーできますが、座りすぎは取り返しがつかないというのはちょっと恐ろしいですね…。

日本人は座りすぎ!

デスクワーク

さてあなたは1日何時間くらい座っているでしょうか?
仕事中だけでなく、家にいる時間も合わせて考えてみてください。
8時間を超えている人は要注意です。
世界をみても日本人は座りすぎといわれています。
世界20か国の平均が5時間なのに対し、日本は7時間で2時間も多いのです。座り時間が長ければ長いほど健康への悪影響のリスクは高くなります。

30分に1回は立とう!

コリの解消

理想は30分に1回は席から立ちあがることです。コピーを取りに行く、トイレに行く、飲み物をとりにいく。少しでも立ち上がって下半身に刺激を入れることがポイントです。30分が無理な人は1時間に1回、5~10分動きましょう。
仕事後にジムにいってるからOK とはなりません。あくまで連続して座ることが体にとっては毒です。それとこれとは別と考えてください。
座り時間のリスクに絞って考えると1時間しっかり動くよりこまめに立つことがとても重要です。

イスを使ってスタンディングエクササイズ

イスを使い、立ってできるエクササイズを紹介します。
1回の休憩で全部をやらなくても立ち上がって体に刺激を入れることが大事なので仕事の合間にぜひやってみてください。

【5分】立って行ういすストレッチ