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肘の外側の痛み│テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

肘の外側の痛み│テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

宮城県石巻・東松島エリアの出張専門治療院、あづましはり灸マッサージ院院長石岡です。



一般的にテニス肘といわれる肘の外側に痛みが発生する【上腕骨外側上顆炎】。

中高生年代のテニスプレーヤーに多く発生するため通称としてテニス肘という名前が使われています。

2017年の調査によると年間のテニス肘患者の総数は約19,000人。

これは病院を受診してテニス肘と診断された人の総数で、肘の痛みを感じながらも病院に行かない人もいるので実際にはもっと多くの人がテニス肘になっていると考えられます。


テニスプレーヤーだけでなく日常生活でも発症することがあり、

「テニスをやっていないのにテニス肘になった」

ということはよくあります。


ぶつけたわけでもないのになぜ肘の外側が痛くなるのか、もし痛くなったらどのように対処したらいいのか、一緒にチェックしていきましょう!

1.テニス肘(外側上顆炎)の概要

肘
ぞうきんを絞るような動作で肘の外側に痛みが出ます。

男女比では女性にやや多く、30~50代の女性に発生しやすくなっています。

スポーツ活動によるテニス肘では中学生から高校生に多く、
練習量や技術的な問題、
ラケットの硬さなどが問題になります。

2.原因

腕
上の画像を見てもらうとわかるように前腕後面から手の甲にかけてつく筋肉は肘の外側に多くついています。

これらの筋肉は手首や指を反らせるため使われます。

この手首や指を反らせる筋肉を使いすぎることで付着部の肘外側に負担がかかり、炎症を起こしてしまいます。


具体的な筋肉としては短橈側手根伸筋、長橈側手根伸筋、回外筋、尺側手根伸筋、総指伸筋があります。

また、腕橈骨筋は外側上顆には付着しませんがテニス肘の際は注目すべき筋肉です。

①日常生活で痛みが発生しやすい動作

手
具体的な負担のかかる動作、痛みを誘発する動作は

・ぞうきんを絞る

・長時間のキーボード操作

・ドアノブを回す

・手のひらを下にして物をもつ

などです。

主に手首や指を反らせる動きで負担がかかります。

②スポーツでの痛み発生のメカニズム

テニス
スポーツ活動ではテニスのバックハンドが主な原因となります。

バックハンド時に手首はそらせる方向へ力が働きます。

また、ボールがラケットにあたる衝撃も加わり、その衝撃は肘に響いてきます。

バックハンドを繰り返すことで肘外側に炎症が起きてきます。

3.自分でできる対処法

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)はある日突然発症するものではありません。

痛みが出るのは突然ですが、痛みの原因は日々の使いすぎが蓄積されることです。

いくら病院で湿布をもらったり接骨院や鍼灸マッサージで治療をしてもらっても生活習慣(スポーツプレーヤーの場合はフォームや練習頻度)を変えなければなかなか良くなってはきません。

まずは肘にかかる負担を減らしましょう。

そのためにいくつか気を付けるべきポイントと対策を紹介するので参考にしてください。

①PC作業には手首のマクラを使いましょう!

PC
キーボード操作はテニス肘を悪化させます。

常に指や手首が反った状態で作業することになるからです。

しかし仕事でパソコンを使わざるを得ない人もいると思います。

そんな方にオススメなのが

【手首のマクラ】

です。

手首にあてるクッションのようなものを使用すると手首の反りを抑えることができます。

市販されているものもあるので気になる方は調べてみてください。

「アームレスト」、「リストレスト」などで検索すると出てきます。

市販されているものでなくてもタオルを丸めて手首の下へ入れることで同じような効果を得ることができます。

気になる方は下記サイトにてオススメをまとめてくれているので参考にしてみてください。

②日常生活で気を付けるポイント

手
基本は

【痛みがでる動きを行わない】

ことが大事です。

そのうえで手首を反らせる動きがなるべく出ないような工夫をしましょう。

痛みが片側だけであればぞうきんやタオルを絞る動作は痛くない方の手首を反らせてしぼる。

物を持つときはつまみ上げる動作は行わない。

仕事で痛みの出る動きをせざるを得ない場合はテニス肘用のサポーターが売っているので活用すると良いでしょう。

ただし、バンドをつけていても肘の負担のかかる動きをしたときはアイシング等で冷やすことを忘れずにおこなってください。

③テニス肘バンドを使用する

テニス
各メーカーから様々なものが出ています。

自分の腕の太さにあわせて実際に試着して良さそうなものを使用しましょう。

テニス肘バンドは痛みの出ている部位より3~4センチ手首側に巻くことで痛みの原因になっている血管への血流を防ぐことで痛みを軽減させます。

装着の際は腕に軽く力を入れた状態で巻くと必要以上に圧迫される心配がなくなります。

④手首を反らせる筋肉のストレッチ

やり方は簡単です。

ストレッチしたい側の腕を肘を伸ばしてまっすぐ伸ばす。

親指を下にする。

反対の手で人差し指と中指を下方向へ引っ張る。

15~20秒程度伸ばしましょう。

ただし、ストレッチをしようとすると痛みが強くなる場合はまだ炎症が治まっていない可能性があります。

痛みが強くなる場合はストレッチは行わず、安静にしましょう。

4.治療

〇痛みが強く炎症が起きている場合

炎症を抑える施術を行います。

日常生活で気を付けることやテーピングで日常動作をサポートします。

〇痛みや炎症が治まってきたら

自己治癒力を上げる施術を行います。

この時期に入ったらストレッチやエクササイズで筋肉の柔軟性を取り戻していきます。

5.まとめ

テニス
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)はテニスプレーヤーだけでなく、一般の方にも良く起こる障害です。

適切な治療を行えば比較的治りやすいですが、痛みを我慢して酷使すると肘の痛みや違和感がずっと残ったり、一時的に痛みが治まっても少し肘に負担のかかる動きをすると痛みがぶり返す、ということになりかねません。

肘に違和感を感じたら早めの対処をお勧めします。



最後まで読んでいただきありがとうございました。



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TEL:080-2378-0529

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