宮城県石巻市、東松島市から仙台市エリアの出張専門治療院、あづましはり灸マッサージ院院長石岡です。
あなたは健康寿命という言葉を聞いたことがありますか。
健康寿命伸ばすということは寿命が延びるということだけでなく、あなたの普段の健康が増進する、ということにつながりますのでぜひ健康寿命について知ってください。
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健康寿命とは
健康寿命とは2000年にWHOが提唱した考え方で日本の厚生労働省のホームページでは下記のように説明されています。
WHOが提唱した新しい指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間。
厚生労働省HPより
国連の世界保健機関(WHO)は健康寿命という新しい寿命の指標を取り入れました。これまでの平均寿命はいわゆる「寝たきり」や「認知症」といった介護を要する期間を含むため、生涯の健康な時期とに大きな開きがあることが指摘されておりました。
日本ではこの寝たきりの期間が欧米各国と比べても長く6年以上にわたります。
厚生労働省の掲げる「健康日本21」でもこの「健康寿命の延伸」を目的に種々の施策がなされています。
つまり健康寿命とは
【自分のことは自分でできる、自立した生活を送ることができる期間】
のことを指します。
要支援や要介護といった状態でないこと、具体的にはトイレやお風呂に一人で入れる、身の回りの家事全般を一人で行える状態を指します。
日本の健康寿命
人はいつか死んでしまいますがそれまでの期間を健康的に暮らす、また自分のことは自分でできるという状態で過ごしたいと思うのは誰もが願うところではないでしょうか。
ところが日本では2016年のデータで平均寿命と健康寿命の差が男性で8.84歳、女性で12.35歳の開きがあることが分かっています。この期間は何らかの介護が必要になっている状態を指します。これは本人や家族の負担が増えるだけでなく医療費や介護費の増加による家計への影響も懸念されています。このようなことから健康寿命と平均寿命の差をいかに縮めていくことができるか、というのはとても重要です。
ちなみに都道府県別で見た時の宮城県の健康寿命は男性が72.39歳で10位、女性が74.43歳で36位となっています。
健康寿命を縮める要因
健康寿命の目安として要支援、要介護かどうかということがあります。要支援、要介護になった要因として最も多いのは運動器の障害です。これに続いて認知症、脳血管疾患、高齢による衰弱などがあります。
この運動器の障害を起こしやすくなっている状態を「ロコモティブシンドローム」と言います。
ロコモティブシンドローム(運動器症候群、通称ロコモ)とは、骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、歩行や立ち座りなどの日常生活に障害を来たしている状態のことをいい、進行すると要介護や寝たきりになるリスクが高くなります。
https://www.taisho.co.jp/locomo/index_sp.html
皆さんの周りでも家で転倒して骨折、それがきっかけで寝たきりになり認知症になってしまったという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
健康寿命を延ばすために
ロコモは単純な筋力の低下だけでなく骨密度の低下、神経系の機能低下も含まれます。人の体は筋肉だけで動いているわけではありません。筋肉、骨、神経が協働することでスムーズな動きを実現しています。
このような能力は40歳頃から衰え始め50歳を過ぎると急激に低下することが分かっています。そのため特に40歳を過ぎたらロコモ対策を始める必要があります。
もう年だから筋肉や骨は鍛えられないと思っている方もいますが骨や筋肉はいくつになっても鍛えることができます。
健康寿命というのは普段の生活習慣から出来上がってきます。
70歳、80歳になってから急に健康寿命伸ばすために運動を始めようと思ってもなかなか始めることはできません。
体力がある今のうちに健康寿命伸ばす対策を行っていきましょう。
まずは下の動画でロコモチェックをやってみましょう。
60歳以下の健康な方、ケガをしていない方であれば簡単にできるものです。
身近に70歳以上の方がいればぜひチェックしてあげてください。
1989年9月9日生まれ。青森県青森市出身、東松島市在住。
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、健康運動指導士
2018年に宮城県石巻市・東松島市を中心に出張専門の鍼灸マッサージ院を開業、2022年より【出張・鍼灸マッサージ あずまし鍼灸院】として院内施術も開始。運動部の学生のサポートから社会人のカラダのメンテナンス、高齢者の健康維持など幅広い顧客へ施術を行っています。治療だけでなくメンテナンスや競技力向上にも力を入れています。お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。