今回は5月病について東洋医学の側面から解説していきたいと思います。
✅体がだるい
✅やる気が出ない
✅眠い
✅集中力がない
✅寝ても疲れが抜けない
5月病とは主にこのような症状のことをさします。
西洋医学では自律神経の失調やうつ病などという言葉で表現されるものです。
では東洋医学ではこのような状態をどのように見ているのでしょうか?
解説していきます!
Table of Contents
1.東洋医学の考え方
東洋医学には
【自然界や人間は木・火・土・金・水という5つの要素からなり、互いに関わり合いながらバランスをとっている】
という考え方があります。
これを五行学説といいます。
この五行学説に基づいて体の機能を肝・心・脾・肺・腎という5つのゾーンに分類する考え方があります。
この臓を五臓と呼びます。
よく五臓六腑といいますがその五臓です。
これらは西洋医学の肝臓や肺などと考え方がかぶるところもあるのですが、基本的には別のものとして考えてください。
五臓には関係の深いものが自然界から人体まで色々なものが割り当てられています。
4、5月という春の季節は五臓では【肝】にあたります。
2.東洋医学からみた春の不調
【肝】というのはストレスの影響を受けやすいところであり、ストレスを受けすぎるとうまく働かなくなってしまいます。
肝の働きには元気、やる気などの気、そして栄養を運んでくれる血、これらを全身に巡らせる働きや必要なところに必要な分量だけ配分する働きがあります。
しかしストレスがかかりすぎると肝の働きが悪くなってしまい、全身に元気、やる気、栄養を運ぶ力が弱くなってしまいます。
この気や血を運ぶ力の低下が原因となり、やる気の低下や体がだるく寝ても疲れが取れない、集中力が出ない、などの症状が出てきます。
3.春の不調へのセルフケア
低下している肝の働きを回復させるには原因となっているストレスを取り除いていくことが1番重要となります。
とはいえ職場がストレスになっている方などは仕事をしないわけにもいきません。
どのようにして不調を取り除いていけばいいのでしょうか?
①自分の時間を確保しましょう!
まずは自分の時間を確保しましょう。
帰宅後や朝の時間などを使ってストレスをリセットする方法を探しましょう。
平日に時間が取れない方は休日に確保するだけでもOKです。
個人的には少し早めに就寝し、誰も起きていない朝の時間がオススメです。
やることはなんでもOKです。
ただし仕事やストレスのかかる作業はNG。
1番良いのは自分の趣味など好きなことをしましょう。
頭を空っぽにしたり好きなことに集中している時間は良いストレス解消になり、1日のストレスをリセットしてくれる効果があります。
②運動と食事
肝は筋肉の円滑な運動機能を維持するのにも役立っています。
肝の機能がうまく働くと体も動かしやすいということです。
これを逆からアプローチします。
つまり体を動かすことで肝を働かせて調子を上げていきます。
具体的には散歩などで筋肉を動かしてあげることで肝の調子を整えていきます。
食べ物としては酸味が肝と関係するのですっぱいものを食べると良いでしょう。
もずく酢などお酢のかかったものなどはお勧めです。
4.5月病にオススメのツボ4選とセルフマッサージ
ツボ
ここからはストレスに関係する おすすめのツボを紹介します 。
①太衝(たいしょう)
足の母指と示指の間のくぼんだところにあります。
母指と示指の骨の間をさするようにやさしく押してあげましょう。
②大敦(だいとん)
足の母指、爪の内側の根元 にあります。
①の太衝からさすっておりてきたところにあるので一緒に優しく刺激してあげましょう。
③内関(ないかん)
手首から指3横指上の中央 にあります。
前腕の手の平側を母指で軽くマッサージする感じで刺激しましょう。
④神門(しんもん)
手のひら側、手首の小指側のくぼみ です。
内関のラインを刺激した後にそのまま小指側へ移動し、同じように前腕の小指側を手首までマッサージします。
⑤セルフマッサージ
すねの骨の上と鼠径部からひざの内側までを両手の親指でやさしくすべらせてください。
5.まとめ
今回は5月病について解説しました。
新年度がスタートし、緊張感をもって仕事や勉強をしてきた人にとってゴールデンウイークは大事な休息期間です。
しかし、この過剰なストレスからの大型連休というのは体にとって負担になることもあります。
はりつめて緊張していた肝が急に緩むことで疲れをドバっと出してしまうのです。
これによって連休明けに仕事のスイッチが入らなかったり、疲れが抜けない、という事態に陥ります。
日頃からストレスを溜めないようにするのはもちろん、連休の後半からは起きる時間を仕事がある日と同じにするなど少しずつ体を仕事モードへ切り替えていきましょう。
そして
「だるいなぁ」、「疲れが抜けないなぁ」
というときはセルフマッサージや趣味の時間でリセットをしていきましょう!
それでも調子が良くなって来ないときは鍼灸院に相談すると効果的な施術を行ってくれますよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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1989年9月9日生まれ。青森県青森市出身、東松島市在住。
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、健康運動指導士
2018年に宮城県石巻市・東松島市を中心に出張専門の鍼灸マッサージ院を開業、2022年より【出張・鍼灸マッサージ あずまし鍼灸院】として院内施術も開始。運動部の学生のサポートから社会人のカラダのメンテナンス、高齢者の健康維持など幅広い顧客へ施術を行っています。治療だけでなくメンテナンスや競技力向上にも力を入れています。お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。