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東洋医学からみた冷え症│原因と対策

東洋医学からみた冷え症│原因と対策

東洋医学からみた冷え症

東洋医学

東洋医学では足や手などの特定の部位が冷えることを「冷え性」ではなく「冷え症」と呼ぶことが多いです。

これは冷えを性質ではなく体に影響を及ぼす症状ととらえているからです。

東洋医学では「足冷」という言葉があり、足の冷えは診断、治療の際の重要な症状の一つとなっています。

冷え症になる原因としては

①寒く、湿気の多い環境に長時間いる

②生ものや冷たいものをよく食べる

③体質的に体を温める力が弱い(陽虚体質)

などが挙げられます。

それぞれの改善策は後述する対策に記載します。

冷え症になりやすい人の特徴

①男性より女性に多い

女性

女性は男性に比べ熱を作り出す筋肉量が少ないため、冷え症の人の割合が高い傾向にあります。

もちろん男性でも冷え症の人はいて、最近は昔に比べ男性の冷え症も増えています。

②高校生以下の学生もしくは40歳以上である

40

経産婦は冷え症の傾向が低い、という研究報告があり、そのため、学生などの若い世代では冷え症の割合が高いようです。

また、高校生などの学生は冬でも冷える格好をしていることもあり、冷え症が多い傾向にあります。

そして40代以降ではホルモンバランスの変化や自律神経の乱れなどから冷えが強くなる傾向があります。

20代、30代では冷えを感じなかったのに40代で冷えを感じるようになったらホルモンバランスの変化のせいかもしれません。

③月経困難症、月経過多、更年期障害、月経前症候群(PMS)がある

生理痛

冷え症がある場合、月経についても問題がある場合があります。

月経異常については様々な要因がありますが、そのひとつに血行不良が考えられます。

血行不良は冷えとも密接にかかわっているため、併発している場合が多いと考えられます。

生理痛について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。

⑤自律神経が不安定

頭痛

自律神経には体の様々な機能を調整する役割があり、体温や血流も調整しています。

この自律神経が不安定になったりうまく働かないと体を温めることが難しくなることがあります。

⑥低血圧

血圧

血圧が低いと全身に十分な血液を送ることができず、心臓から一番遠い足先などが冷えてしまいます。

冷え症によって起こる症状

寒い

冷え症と併せて起こりやすい症状は以下のようになります。

①腹痛

②腰痛

③頭痛

④月経異常

いずれも血流がわるくなったり自律神経が乱れることで起こりやすい症状です。

自分が冷え症+上記のような症状に当てはまる場合は自律神経を整えることを試してみましょう。

冷え症によって起こる症状についてはこちらの記事もご参考ください。

https://azumashihari.com/blog/hiesyo-matome/

冷え症に対する鍼灸治療

鍼灸

下肢への血流改善、東洋医学で体の中心で熱を作り出したり送る元となる腹部、腰部の血流改善を目的に鍼灸治療を行います。

東洋医学では寒さの邪気や湿気の邪気が下半身に停滞することで足が冷えることがあります。

このような場合はお灸などでこられの邪気を追い出す必要があります。

また、その邪気が入ってきた原因も改善しなければいけません。

東洋医学では陽気という体を温める気がありますが、冷え症の人はこの陽気が不足したり陽気を巡らせる力が弱くなっていることがあります。

そのため、陽気の力が強くなるように腹部や腰部への施術を行います。

他にも個々人によって症状や治療方針は変わってきますが冷え症に対して鍼灸治療はおおむね有効です。

自分でできる冷え症対策

元気

陽性の食べ物を摂る

食事は始めやすい生活習慣の改善策です。

冷え症に対しては陽性の食べ物を摂ることで体の内側から温めることができます。

陽性の食べ物とは主に冬野菜や根菜類が当てはまります。

具体的には大根、にんにく、ショウガ、レンコン、ニンジンなどが当てはまります。

逆にトマトやなす、きゅうりなどの夏が旬の野菜は体を冷やすものが多いので気を付けましょう。

運動をする

あなたは最近運動を定期的に行っているでしょうか?

冷え症対策に運動はとても重要です。

運動によって血流を促進することで冷えを改善に近づくことができます。

オススメはスクワットのような下半身全体に刺激を入れられるトレーニングや寝て行うヒップリフトのようなお尻に刺激を入れられるトレーニングです。



腰回りは大きな筋肉が多く、大きい筋肉に刺激を入れることで効率よく熱を作り出すことができます。

冷えを感じたときは厚着をする前にまず10回ほどスクワットをやってみると意外に体が温まるのでぜひ試してみてください。

この他にも体を温める「温活」について詳しく書いてますのでこちらの記事も参考にしてください。


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